マリオカートツアーは Pay to Win になりにくいゲーム
マリオカートツアーがリリースされてから、来週で2か月が経ちます。
本作は他のスマホゲームのようなガチャ機能*1に加え、月額550円のゴールドパスもある、あまり見ないタイプのゲームです。
また、 Apple Arcade*2 が同時期に同価格 (海外ではどちらも $4.99 ) で開始されたこともあり、 EUROGAMER などの海外のゲーム系メディアではそのことと関連付けて取り上げられたりしていました。
私はクローズドβテストから遊んでいて、無課金でも結構遊べる手応えは得ていたので、ゴールドパスにちょっと揺れました*3が現在も無課金を貫いています。 *4
現在のデータ
まずは既プレイの方にわかりやすいように、今のプレイ状況のスクリーンショットを載せておきます。
最初の画像、現在のリーグについて、今は最大20でロックされているようです。
20未満では毎週のグループ内ランキングに応じて、3位までに入れると次の週はリーグが3つアップします。
リリース日から、ニューヨーク→トーキョー→ハロウィン→パリ と2週間ずつツアーが開催されていて、合計7週間分のツアーが終わり、現在パリツアーの後半の最終日です。
つまり、パリツアーの後半でリーグ20になっているということは、今までのランキングですべて3位以内に入っているということです。
実際、ランキングはだいたい1位フィニッシュで、たまに2位、3位は1回のみでした。
課金組にボコボコにされるゲームではないということがわかります。
ここについては想像ですが、20人ずつのランキングのグループは、リーグ数別以外にゴールドパス加入中かどうか、ドライバーランクでも別グループになる気がします。
ちなみに、レース中は自分以外は CPU が操作しています。
おそらく他人のデータからプレイヤー名と所持キャラ類のデータだけ利用しているんだと思います。
あれだけ大量にコースがあるのにどこを選んでも8人集めるのは無理がありますし、同期するのも大変です。
これができてたらマルチプレイもリリース当初から開放されていたでしょう。
また、別のアプリに切り替えて戻ってきてもほぼ同じところからレースが再開するので、通信プレイでないことがわかります。
なので、自分以外は他プレイヤーの名前を借りてる CPU というのを理解し、名前から SNS などを特定して因縁をつけるのはやめましょう。
ランキング上位だとだいたい1週間に1回10連ドカンが引ける
このゲームではドカンがガチャ要素として存在していて、ルビーを消費してドカンからキャラ/マシン/グライダーがランダムに出てくる仕様になっています。
ドカンの仕様も若干特殊で、100個ずつのユニットになっていて、その中からランダムで出現する仕様になっています。
以下の表のようになっていて、100回引けばこの個数のキャラ/マシン/グライダーが必ずゲットできます。
割合も1個なら 1% で、たとえばこの表ではレアが出る確率は 9% です (1回も引いていない場合) 。途中で残数のリセットもできます。
ドカンを引くのに1回ルビー5個、10連だと45個で引けます。
このルビーが、ランキングで6位以内の報酬になっていて、1位は25個、2位は20個、3位は15個、4から6位は10個もらえます。
これに加えて、レースを進めていくもらえるツアーギフトの中にもルビーが入っています。
また、ルビーチャレンジというものがあり、「キャラを25種類あつめる」「バナナを合計500回当てる」といったミッションをこなすとルビーがもらえます。
ウルトラレアを持っていれば勝てるわけではない
マリオカートツアーでは、キャラ/マシン/グライダーごとに得意なコースが設定されています。
言い換えれば、コースごとに有利なキャラ/マシン/グライダーが設定されていて、有利な組み合わせにすれば多くのポイントを稼げるということです。
この有利な組み合わせに選ばれていなければ、ウルトラレアを使ったところでポイントを全く稼げません。
レア度が上がると得意なコースが増えるため、そういった意味ではウルトラレアはほしいところです。
ノーマルでもウルトラレアより強くなる場合がある
有利な組み合わせにノーマルとウルトラレアがあったとしても、ノーマルを選んだほうがいい場合があります。
同じキャラ/マシン/グライダーを手に入れたとき、そのキャラ/マシン/グライダーの LV がアップする、合成のようなシステムがあります。
LV が高くなるとアクションポイントの倍率が高くなったり、コンボタイムの時間が増えたりします。
ウルトラレアの例が用意できませんでしたが、以下の例では、パラフォイル (ノーマル) とサンダーばんがさ (レア) がちょっと有利な枠 (2段目) に入っています。
レア度ではサンダーばんがさが上ですが、パラフォイルは LV が3です。
そこで詳細を見てみると、 LV3 のパラフォイルはコンボタイム +5% とポイントブースト2倍なのに対し、 LV1 のサンダーばんがさはコンボタイム +5% のみなので、ノーマルのパラフォイルを選んだほうがポイントが稼げます。
キャラ/マシン/グライダーがある程度集まるまでは大変かも
上述したように、コースごとに有利なキャラ/マシン/グライダーが設定されているので、これらの種類が集まっていない初期はなかなか勝てないかもしれません。
その場合はゴールドパスの2週間お試しを利用しましょう。
ゴールドパスの詳細は後述するので、ここでは2週間のお試しの恩恵が最も得られる、加入するタイミングだけ説明します。
加入するタイミングは、ツアーギフトがほぼ集まっている、ツアー後半の最後の方です。
お試しは2週間なので、できるだけツアーをまたぐように加入します。
ツアー後半の最後の方に加入し、そのツアーのツアーギフトを全て手に入れます (少なくともウルトラレアのギフトまでは手に入れたい) 。
次のツアーが始まったらお試しが終了する前に、このツアーのツアーギフトも全て手に入れましょう。
今のツアーと次のツアーのツアーギフトを全て手に入れることが目標です。
スターチケットやお急ぎチケットの使い所は、ツアーギフトの内容が豪華になっているゴールドパス加入中なので、ツアーギフトに手が届きそうなら躊躇せず使いましょう。
Pay to Win になるのはアプリ外の全体ランキングだけ
冒頭に載せた画像に合計ポイントがありますが、マリオカートツアーの公式サイトには全54コースの合計ポイントを競う、オールカップランキングというランキングページがあります。
このランキング上位のプレイヤーは100万ポイント以上です (パリツアー後半現在) 。
グループ内で3位以内をキープしてきた私は46万ポイントほどなので、倍以上も差があります。
確かに、マリオカートツアーで最強なのはすべてのコースで有利なキャラ/マシン/グライダーの LV6 を持っていることなので、金の力で揃えた人が最強なのは間違いないです。
しかし、こうした人たちと競う舞台は、アプリ外に用意された公式サイトの1ページのみで、オールカップランキングの順位によってアプリ内で貰える報酬が増えることはありません。
上述したように20人のグループのランキングで貰える報酬がメインなので、ここで上位を目指せばよく、オールカップランキングではボコボコな無課金の私でも3位以内をキープできるランキングになっています。
無闇矢鱈に課金ガチ勢と競争させられ、無駄に射幸心を煽るシステムになっていないところは任天堂らしさが出ているなと思います。
番外 : ルビーを購入するならゴールドパスに加入したほうが良い
マリオカートツアーでは、ルビーが3個250円です。
10連ドカンがルビー45個なので、3個を15回買うと3750円ですが、ルビーのまとめ買いサービスがあり、40個+サービス分8個の48個で3300円です。
10連がおよそ3000円強なので、このあたりは他のガチャとあまり変わりません。
さて、ゴールドパスは毎月550円ですが、これはルビー7個弱、ドカン1回とちょっとに相当します。
ゴールドパスになると、200cc がオープンし、ゴールドチャレンジのミッションが増え、レースを進めていくともらえるツアーギフトの内容が豪華になります。
ツアーによって内容は変わりますが、おおよそ以下に相当するものが追加でもらえるようになります。
ちなみに冒頭でも少し触れましたが、同時期に同価格で Apple Arcade が開始されました。
そのため、「同じ値段で Apple Arcade ではこんなにたくさんのゲームが遊べるのにマリオカートツアーはこれだけしか遊べない」とでも言いたげな記事もありましたが、ナンセンスな比較ですね、やりたいゲームに課金をすればいいと思います。
ゲームの種類がたくさんあることに価値を見出すなら、 Steam のライブラリに積みゲーを無数に持っている人と友だちになるのがおすすめです。
マリオカートツアーは無課金でもかなり食いついていける
マリオカートツアーがガチャ課金に加えて月額課金もあると聞いて落胆し、敬遠していた人もいるかと思いますが、無課金でもあまり差を感じないように作ってあるので是非プレイしてみるといいと思います。
もっとも、家庭用ゲーム機のマリオカートとは結構プレイ体験の違うゲームになっているので、実際にプレイしてそこが合わない場合は Apple Arcade や 近日リリース予定の Google Play Pass に課金して遊んでください。
あと、スコア稼ぎの参考に、マリカー元世界一の NOBUO さんの動画がおすすめです。
