【ネタバレなし】『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は紛れもないマリオの新作だった
今日4/28に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。
あ、公式ページはこちらです。
初めてプレイしたゲームはゲームボーイのスーパーマリオランドで、現在に至るまで、マリオが冒険に出るゲームはほぼ全てエンディングまでプレイしている私ですが、「マリオってゲームでプレイしてこそだよな(アニメ映画や実写なんてなかったんだ)」みたいな気持ちから、この映画に関しては公式ページはおろかDirectの映像すら見ていませんでした*1。
そんなわけで映画は完全にスルーする気でいたんですが、今日たまたま時間ができて、映画でも観るかと検索したら、たまたま映画の公開日で、じゃあ暇だし観てみるかという気持ちで映画館に足を運びました。
ここから先、Directの情報や公式サイトを超えるネタバレはありません。ほぼ感想のみです。
これは映画ではなく、ゲームだった
結論から言うと、紛れもないマリオのゲームがそこにありました。
場面が切り替わるごとに、まるで新しいおもちゃ箱を開けるかのようなワクワク感に包まれ、次はどんなことが起こるんだと期待させてくれます。
これは、今までマリオのゲームで体験してきたことそのものです。
しかし、ゲームとは決定的に違う部分があります。それは、自分がコントローラーを握っていないことです。
ポンコツなマリオ、だがそれでいい
少しネタバレをしてしまいますが、今回のマリオは少々ポンコツです。
マリオといえばスーパースターでかっこよくて強いヒーロー、そんなイメージがありますが、自分がコントローラーを握り、動かすマリオはどうでしょうか?
結構ポンコツですよね???
そう、プレイヤーが操作するために作られたキャラクターである以上、本来マリオはポンコツなんです。
プレイヤーの腕の上達とともに成長していくマリオ、弟のためにだんだんヒーローになっていくポンコツなマリオ、そこにコントローラーの有無など、私にとっては些末な問題でした。
コントローラーを握らずとも、手に汗握る冒険が、ちゃんとそこにあります。
マリオを遊んだことがある人にこそ、映画館で観てほしい
この映画はキャラクターのモーションや効果音、背景の細かい小物まで、ガッツリと監修を受けた、というより任天堂が開発してきたマリオそのものです。
40年以上紡いできたマリオ史に、この作品はどっかりと乗っています。
だからこそ、自分がプレイしてきたマリオの記憶や感覚が蘇り、映画を見ているのに、まるで自分がプレイしているかのような不思議な感覚を体験できたのだと思います。
この感覚はおそらく、映画館という没入的な環境も手伝ってのことなのかもしれません。
これはこの作品で見たジャンプだ、とか、この仕掛けあそこで出てきたな、とか、月並みですがそういった楽しみ方ももちろんあります。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は前述したように「マリオってゲームでプレイしてこそ」と思っていた私にとって、良い意味で裏切られ、新たなマリオの楽しみ方を提供してくれた作品でした。
皆さんもぜひ、この感覚を映画館で体験してみてください。
おしまい
*1:一番最初のトレーラーは見た気がする